疲れた心と体に染みわたる、フィリピンの「おふくろの味」ソーパス(Sopas)

ああ、なんだか疲れたな…そんな日ってありますよね。忙しい毎日にちょっと立ち止まって、ホッとできる温かいものが恋しくなる。
そんなあなたに、遠い南の島フィリピンから、心も体も優しく包み込んでくれる「おふくろの味」をお届けします。その名もソーパス(Sopas)。
見た目はクリーミーで具沢山のマカロニクリームスープ。でも、一口食べれば、ただのスープじゃないことが分かります。チキンと野菜の滋味深い出汁に、ほんのり優しいミルクの風味。このどこか懐かしくてホッとする味わいが、フィリピンでは風邪を引いた時や、肌寒い日に家族を癒してきた、まさにソウルフードなんです。
「元気がない時に、誰かが作ってくれた温かいスープ」って、それだけで涙が出そうになりませんか? ソーパスは、そんな温もりと愛情がたっぷり詰まった一杯。調理工程もシンプルなので、ぜひこの癒しの味をあなたの食卓に迎え入れてみませんか。
今日は、疲れたあなたに代わって、フィリピンのお母さんになった気持ちで、愛情いっぱいのソーパスのレシピと作り方をご紹介します!
フィリピン風 具沢山マカロニクリームスープ「ソーパス(Sopas)」レシピ
フィリピンではコンビーフやホットドッグを入れることも多いですが、今回は日本で手に入りやすい食材で、チキンの旨味が際立つ基本のレシピをご紹介します。
【材料】(2〜3人分)
- 鶏むね肉(またはもも肉):150g
- エルボマカロニ(早ゆでタイプが便利):80g
- 玉ねぎ:1/2個
- にんじん:1/2本
- キャベツ:1/8個
- ウインナーソーセージ:3本
- ニンニク:1かけ
- 水:4カップ
- 牛乳(または無糖練乳/エバミルク):1/2カップ〜3/4カップ
- 鶏がらスープの素(顆粒):大さじ1
- 塩・こしょう:適量
- バター(またはサラダ油):大さじ1
【作り方】
- 下準備と具材カット
- 鶏むね肉はフォークで数カ所刺し、鍋に水4カップと一緒に入れ、柔らかくなるまで茹でます(約10〜15分)。アクはこまめに取りましょう。
- 火が通ったら鶏肉を取り出し、冷めたら手で細かく裂いておきます(この裂く作業がスープにボリュームを出します!)。茹で汁は捨てずに取っておきましょう。
- ニンニクはみじん切り、玉ねぎ、にんじん、ウインナーは1cm角のさいの目切りに、キャベツはざく切りにします。
- 炒める工程で風味アップ
- 別の鍋、またはフライパンにバター(またはサラダ油)を熱し、ニンニク、玉ねぎを炒めます。香りが立ったら、にんじん、ウインナー、裂いた鶏肉を加えて軽く炒め合わせます。
- 煮込む工程で旨味を凝縮
- 1で取っておいた鶏の茹で汁を鍋に加え、鶏がらスープの素を入れます。沸騰したらアクを取り除き、マカロニを入れます。
- マカロニが指定の茹で時間で柔らかくなるまで煮込みます。
- 仕上げの愛情投入
- マカロニが柔らかくなったら、キャベツと牛乳(または練乳)を加え、弱火で沸騰直前まで温めます。沸騰させると牛乳が分離することがあるので注意しましょう。
- 塩、こしょうで味を調えます。優しい味わいがソーパスの持ち味ですが、物足りなければお好みで少し足してください。
- 完成
- 器にたっぷりと盛り付ければ、心温まるソーパスの完成です!お好みでブラックペッパーを振ったり、刻んだネギを散らしても美味しいです。
【美味しくなるポイント】
- 鶏肉は裂く!:包丁で切るより手で裂いた方が、鶏肉の繊維がスープに絡み、食べ応えと一体感が出ます。
- 茹で汁(だし)は命:鶏肉を茹でた後の旨味たっぷりの茹で汁を使うことで、市販のブイヨンだけでは出せない奥深い味わいになります。
- 牛乳は最後でOK:牛乳や練乳は沸騰させないように、仕上げに加えて温める程度にしましょう。クリーミーさと優しい口当たりが保てます。
この一杯で、あなたの心と体が少しでも癒されますように。どうぞ、ごゆっくり召し上がれ!
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